NOMA orgnic hair salon
美容室を開業するには、保健所に申請する必要がある。
保健所の基準では、作業面積は13㎡以上である。
また、それ以外に客待ち場所や、トイレ・採光・照明(100lux以上)・換気(炭酸ガス濃度0.5%以下)など細かい基準がある。
今回の物件は、作業面積が13㎡ぎりぎりの案件で、設計に大変苦労した。
最初に行うのがコンセプト。
ただ単に美容室をオープンさせるには簡単だが、事業を継続させるのが難しい。
何を強みにするのか?どんな客層をターゲットにするのか?
そのコンセプトに合った、イメージしやすい店舗名を一緒に考えデザインに表現していく。
今回のコンセプトは、天然素材やオーガニックにごだわったシャンプーやカラーを使い、髪にも地球にも優しい美容室。
客層は30代以上の自然素材やオーガニックにこだわる女性。
当然、店名にはオーガニックを入れる。
また、店舗のデザインは、シンプルにするため使う色は2色のみ(ベースカラ―+アクセントカラー)
もちろん、使う仕上げ材料は素材感のあるテクスチャーや天然素材を多く使う。
特にこだわった部分は、照明とミラー。
女性の肌を綺麗に演出する高演色の照明と高精細のミラーは必須である。
照明は高演色LEDで遠藤照明のアパレルホワイト。
シーンに合わせて調光出来るようにした。
ミラーは、サンミラーGリアリティア5㎜(AGC)。
ファサードはジョリパッドゆず肌仕上げ。
店内の壁・天井の仕上げは珪藻土。VEでAEPに変更。
床はモルタル金鏝仕上げ+樹脂コーティング。
造作材は、ウォールナット。VEでタモに変更。
待合用の椅子は、ピーコックチェア(正規品)。VEで無し。
セット椅子は、ザ・チェア(正規品)。VEでリプロダクト品。
外部建具は、特注欄間付焼き付け塗装スチールサッシ。VEで欄間無し。
デザイナーとしては、VEでカットされるのは、大変残念で辛いものである。
■平面図
平面計画で工夫した点は、セット台のレイアウトをフレキシブルに変更できるように、ミラーはピクチャレールで吊り下げるデザインにしカウンターを長くて、左側2脚パターンと左右1脚パターンを可能にし、受付台も移動式とした。
■立面図
■ファサードパースA案【ダークブラウン】
■ファサードパースB案【ライトベージュ】
■内観パース1-A案【ダークブラウン】
■内観パース1-B案【ライトベージュ】
■内観パース2-A案【ダークブラウン】
■内観パース2-B案【ライトベージュ】
■ファサード竣工写真
■内観竣工写真1
■内観竣工写真2