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土地の日当たりシミュレーション

北側道路の土地を日当たりシミュレーションしてみた。

シミュレーション条件

建設地:東京。

道路幅員:北側6m道路。

土地面積:10m×14mの140㎡(42.35坪)。

用途地域:第一種低層住居専用地域(建/容50:100)、第二種中高層住居専用地域(建/容60:200)。

建物配置:南側境界距離3,390㎜、西側境界距離600㎜。

建物:2F軒高6,280㎜、3F軒高9,230㎜。

まず、1F南側窓の日当たり考察(二階建ての場合)

一種低層住居で二階建て住宅を計画した場合、

冬至に暖かい日差しを取り込むための隣地の外壁からの距離はどのくらい必要か?。

また、夏至の日差しを避けるために必要な庇の出幅を考える。

まず、冬至と夏至の日当たりを検討する。

なぜなら、一年で一番低い太陽高度(冬至)で日が当たれば、他の時期は確実に日が当たる。

また、一年で一番高い太陽高度(夏至)で日が当たらなければ、一年中日が当たらない。

一般的な木造二階建てが建つエリアの冬至では、隣地建物から約10m離せば1FLには日差しが入る。

※夏至では約2m。春秋では約4.5m。

南6m道路なら、庭を4m確保。

北道路であれば、庭を10m確保と行きたいが・・・

別荘地で土地が広ければいいが、現実的にはナンセンスである。

三階建ての場合は約15m。南6m道路でも、庭を9m確保する必要がある。

※夏至では約2.5m。春秋では約6.5m。

三階建てエリアでの、庭9mもナンセンスである。

どうやって日差しを取り込むか?設計者の腕の見せ所であろう。

南側のトップライトは暑いのでお勧めはしない。冷暖房が落ちるし、かなり暑い。

また現代は、CGシミュレーションで建てる前に確認できる。便利な時代である。

次に、夏至の日差しを遮ることが大切である。

温暖化で年々日差しが強烈になっている。

南側は庇を窓の高さに対して0.3倍あればいい。西側は高度が低くなるのでルーバーなどで遮るべきであろう。

現代の建物は、デザイン・コスト重視で住宅に必要な機能をないがしろにしている傾向が強い。

動画で南の土地もアップしたので参考にしてみてください。

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